2013年の振り返り(2):業務編
まずは業務編です。
コンサルティング業を軸に「仕事を創」ってきました。また、来年に向けてファシリテーションを学びました。サービスを一つくらい立ちあげたかったのですが、そちらは不発でした。
(1) コンサルティング業務
2011.7に起業してから、この年末で2年半たちました。事業開発コンサルタントとして、継続的に案件に参加できているのはありがたいことでして、
- 顧客開発モデルに基づく、新事業開発プロセスの整備
- ハンズオン支援: 製品要件検討支援、ビジネスモデル設計支援、開発組織支援
を中心にクライアントさまにがっちり入り込んで仕事を進めてきました。
経営学的に言うと、戦略重視のポジショニング派と組織能力重視のケイパビリティ派という区別があります。現在は市場や顧客の変化が激しいので、長期的な計画の基礎となる戦略よりも、可能性としてのポジションニングをポートフォリオとして管理し、短期的な変化に対応しつづけられるよう組織能力の向上に尽力すべきという考え方に立って仕事をしています。
そもそも顧客開発モデルやリーンスタートアップという方法論が、短期的な目標を設定してクリアできなければ次の目標に移っていく実験計画のようなものです。こうした行動を可能にするマインドセットはやはりあって、特に「なぜそれをやりたいのか?」を常に意識して考えぬく「内的動機付け」が大切だと痛感するようになりました。
(2) フューチャーセッションとの出会い
この「内的動機付け」はひとりひとりの人生観に紐づきますが、その中で「これをやってみよう」というテーマに気づくための方法論が必要です。昨年その存在を知ったフューチャーセッションと言う対話技法に注目することになりました。
フューチャーセッションは概念としてはシンプルですが、多くの人の内面を引き出す必要があるので、さまざまなノウハウがあります。また、自分らしいファシリテーション・スタイルが場の雰囲気を作るので、実践経験を積むために何度かセッションを主催しました。
- 2月: ライフネット生命保険出口社長をお呼びするイベントを開催しました
- 6月: オジの未来:40代以降の新しい生き方を考えるフューチャーセッション
- 10月: 2020年のオリンピックに参加するためにできること
- 11月: 2020年のオリンピック参加のためにできること
また、他の方が主催されるセッションに参加して、参加者の立場で楽しみつつ学びを得てきました。
その上で10-12月に開催された「イノベーション・ファシリテーター講座」を受講し、野村恭彦さん率いるフューチャーセッションズの皆さんから直接指導を受けました。来年の前半はまだ修行が続きますが、将来の顧客にも、自分自身に対しても、大きな果実をもたらすという確信があります。
(3) サービス開発
何かしらサービスを始めたいと結構あがきましたが、これは!と思えるものに出会えず、この点では悶々とした一年でした。Makersに強い興味をもったこともあり、ハードウェア・スタートアップにも関わりたいという気持ちもありました。
そんな中、NRIとICJが主催するプロトタイプキャンプやダイアログナイトというイベントに参加して、アイデアを無理やりアウトプットしたり、アイデアにフィードバックすることもやってみました。しがらみのない外部の人との交流がアイデアを育てるという、アタリマエのことを再認識しました。
起業時から、電子書籍・ツーリズム支援・スマホECなどに可能性を感じて検討をしてきたのですが、なかなか具体化できずに来ました。今年はサービス開発とコミュニティ活動との連携について知見を得たので、コンサル業と両立する形で具体化を目指します。