タイ編 〜 チェンマイ(2)
チェンマイ滞在二日目に、旧市街から10Kmほど離れたドーイ・ステープ(ステープ山)に、半日ツアーで見学に行ってきました(400バーツ)。ツアーで一緒になったのは、シンガポール・イスラエル・オランダの3組の夫婦でした。国際的な観光地であることがわかります。
ゲストハウスまでミニバンが迎えに来てくれて、30分ほど走ってステープ山の中腹まで登っていきます。ここには、タイ王室の夏の離宮である「ブー・ピン宮殿」と、黄金に輝く仏塔をもつ「ワット・プラ・タート・ドーイ・ステープ」があります。
ブー・ピン宮殿:
王室が夏の避暑に利用している離宮です。1962年に建てられたそうです。離宮と言っても質素な作りですが、ゆとりある敷地内を花で埋め尽くしていて、とても心和む場所でした。
王宮なので、見学者の身だしなみにはうるさくて短パンは禁止です。入場口でタイパンツを貸してくれる(15バーツ)ので、これを履いて散策しました。
この離宮は、現国王の母君(故人)が愛したそうです。自然を生かした造りで貯水池もあるのですが、母君の判断で水不足の折にこの水を放出したこともあるそうです。王室の国民に対する慈愛を表す出来事として、看板に説明が出ていました。
ワット・プラタート・ドーイ・ステープ:
14世紀の終わりごろに建立された仏教寺院で、タイ北部で最も神聖な寺院の一つです。黄金に彩られた仏塔などの建造物と、チェンマイ市街を一望できる眺めから、定番の観光スポットになっています。
山の中腹にあり、道路から350段ほどの急階段を登っていきますが、エレベータも設置されています(有料)。私は上り下りとも階段を使いましたが、普通の足腰を持っている人なら、なんら問題ありません。
ガイドから、過去現在未来に対する祈りを込めるために、供物を持ったままこの黄金の仏塔を3周してから本堂にお参りすると言われたので、そのとおりやってみました。
寺院の中では、山岳民族の子供たちが民族舞踊などを披露してお金を集めていました。山岳民族の生活水準は低く、観光客から子供たちが集めるお金が貴重な収入のようです。
この寺院は、その美しさだけでなくその立地からも、タイ北部を代表する寺院ですね。明るく澄んだ空気と、美しく荘厳な建物は、一層清々しい気持ちにしてくれました。