長男と香港二人旅をしてきました

創発生活, 日常生活

3/11-18の日程で、香港と周辺を回る出張&旅行をしてきました。中国各地を見て来た私ですが、実は華南・香港エリアは初めてです。

今回の出張目的は、香港がどういうエリアなのかを体験することと、モバイル通信の環境を体験することにあります。一方で、高校入学を控えた長男といろいろ話したかったので、荷物持ちに同行させました。出張目的に関しては、別途書くことにして、ここでは長男との旅行について書いてみたいと思います。

◯二人旅のいいところ

思春期になると、親父と息子は疎遠になるものだと思っています。他の方はわかりませんが、私も高校生の時は父親と考えが合わなくなり、1年くらいほとんど口を聞かなかった時期がありました。大人になる過程では、親のアドバイスはどうしても自分の考えを押し付けられるように感じてしまいますから。反対に親の立場になると、いろいろ目についてしまい説教臭くなることがままあります。

しかし二人で旅行していると、荷物の管理を始めとして小さなことを助け合わないとなりません。またずっと口を聞かないわけにも行かず、ぽつぽつと他愛もない会話ができます。知らない場所への旅行だと一定の緊張感や不安感を持つので、甘えから来る反発とかが減り、お互いに日常よりは素直になれるのではないでしょうか。

◯海外へ行ってみること

二人旅は非日常であればいいので、国内旅行でもいいのです。旅行には「計画・実行・確認・修正」というPDCAサイクルが用意されており、私のように行き当たりばったり度の高い旅行が好きな場合は、更に現地の様子に神経を向けなければなりません。

さらに海外に出ると日本と違うことが多いので、「好奇心×集中」で大量の情報をからだ全体で摂取できます。本やテレビ番組では知ることのできない生の海外経験を通じて、心も体もより成長できると期待するわけです。もちろん、その場ですぐに成長するわけではありませんが、数年後に役に立つといいなと思います。

◯海外で感じてほしいこと

私がこの数年中国絡みで仕事をしてきたことから、家族の中では一定の興味が芽生えているようです。しかし、いまでもマスコミのアジア関連報道は偏っていると感じますし、一部の方たちの偏見が強いのも事実です。ですから、外国に行くとどうしても政治や文化、生活レベルが気になります。

しかし、まずは人間として同じであるということを感じて欲しいのです。そして、同じ人間なのになぜ違うのか、その政治・文化的背景にたどり着くまでにはどういう歴史が存在しているのか、に興味を持って欲しいと思っています。

余談ですが、私が初めて中国に行った時には排斥されるのではないかという恐怖感がありました。これを払拭できた理由は、現地の人達と腹を割って話すと同時に、東アジアの近現代史を勉強して日中の不幸な時代を理解したことにあります。

◯旅行をふりかえって

帰りの飛行機で本人の感想を聞いてみましたが、次のようなものでした。

  • もっと英語を勉強しないといけないと感じた。
  • 親父がこれまでやってきた仕事の様子が少しわかった。
  • 夜景を見たりして、香港が観光に力をいれている様子がわかった。

これから高校生になる年代としては悪くない感想です。今後の生活に役に立つといいですね。

高校生になれば、自然と親離れが始まりますが、国内・国外問わず定期的にこういう時間を持ちたいものだとあらためて感じました。