マレーシア編 〜 ペナン島
マレー鉄道の移動で目指す先は、ペナン島です。ここのジョージタウンが世界遺産の一部なので、これも世界遺産を巡る旅になっています。また、ペナン島はアンダマン海に面するリゾート地の顔も持ちます。
船でペナンへ:
バタワース駅から5分ほど歩くと、ペナン島への船着場に出ます。ここから、15分ほどカーフェリーに乗ってペナン島にわたります。
海峡のすぐ向こうに見える景色には、港町らしい風景が広がっています。こうした沿岸部は、たいてい泥で茶色く濁っているものですが、ここは碧海の色に少し混じっている程度で、さっそく南国らしさを感じさせてくれました。
船着場を降りると、タクシーやバスの停留所があります。ラピッド・ペナンという巡回バス路線が整備されているので、安宿がならぶチュリアどおりまでバスで移動しました。
ジョージタウン:
ジョージタウンは、マラッカと合わせて、その歴史的町並みを評価されて2008年に世界文化遺産に認定されています。
そもそもペナン島は、イギリスのマレーシア支配の最初の拠点であり、イギリス統治時代は「プリンス・オブ・ウェールズ島」と呼ばれていたそうです。このため、イギリス統治時代の建物が多数残っているわけです。
また、ペナン島には華人が多く住むため、街中に中国風の街並みが残っています。この他にもイスラムのインド人街もあり、小さな島に複数の文化が同居する異国情緒あふれる場所です。
以下、散歩してめぐった順に写真を紹介します。
カピタン・クリン・モスク(1801年) by インド・イスラム
バトゥ・フェリンギ:
ペナン島は、史跡だけでなくリゾート地としての顔も持ちます。
ジョージタウンから、バスで30分ほど海岸線を奥に行くと、高級リゾートが立ち並ぶ、バトゥ・フェリンギ地区に着きます。ここでランチを取りました。
街の様子:
様々な文化が混じり合っているペナンですが、島の人口の過半数は華人が占めているといいます。なので、街の風景もどこか中国風雨です。
夜は屋台が出て賑わいます。私も、雲呑面という濃い味付けの油そばや、フルーツジュースを出す屋台を堪能しました。
街のあちこちには、XX(槟榔)有限公司という看板が出ています。会社名の(カッコ内)に地名を入れるのは、中国式ですね。古びた街並みですが、みなさんそのなかで工夫して生きています。
海岸そばの中華街は、街路樹が茉莉花(ジャスミン)で、とてもいい香りでした。