タイ編 〜 バンコク(1):空港からワット・プラケオへ
ペナン島からタイ航空に乗って、バンコク・スワンナプーム国際空港に到着しました。本当は陸路で移動したかったのですが、バタワースでタイ国鉄のチケットが取れなかったため、急遽ペナンで確保した飛行機です。タイ航空は何度乗っても快適でした。
さて、バンコクですが、翌日はカンボジアに移動するので、駆け足で見て回りました。
スワンナプーム国際空港から市街へ:
いくつかの手段がありますが、私はエアポート・レイルリンクで移動しました。エクスプレスだと、たった15分でマッカサン駅につきますが、マッカサン駅からファラムポーン駅へ移動するには10分ほど歩いて地下鉄に乗る必要があり、手間がかかりました。
ファランポーン駅に着いたあとは、覚悟を決めてトゥクトゥクに乗りました。
残念ながら高い値段でOKしてしまい、相場より払い過ぎてしまいました。バンコク内の移動は、この後も交渉で結構悩まされました。
ゲストハウスは、有名なカオサン通りではなく、最近人気があるというプラ・アーティット通り沿いで探しました。チャオプラヤー川から一本中に入ったとおりです。到着が昼前だったにもかかわらず、4軒目でようやく空室があり、もうそこに決めてしまいました。
最近人気のエリアということで、各国のバックパッカーが集まっていました。また、ゲストハウスだけでなく、レストラン、エクスチェンジ、タイマッサージ店などいろいろなお店もあって、こじんまりしているけれども良い場所でした。
ワット・プラケオ:
短い時間の中で、最初に見るべき場所としてアドバイスされたのは、ワット・プラケオと王宮ですね。ワット・プラケオは、王室専用の寺院で王宮に隣接しています。ゲストハウスから少し距離があったので、トゥクトゥクに乗って10分足らずで到着しました。
案内に従って敷地に入ると、いきなり武装した警備兵の詰所があり、王宮であることを感じさせられます。チケット売り場で入場券を買い(350バーツ)、さらに各所の解説を吹き込んだオーディオ・ガイド(200バーツ)を利用しました。
入り口をくぐると、数々の仏教建築に圧倒されます。この写真の左側の黄金に輝く塔は「プラ・シー・ラタナー・チェーディー」という仏舎利塔です。
プラ・シー・ラタナー・チェーディーほか
右手がプラ・シー・ラタナー・チェーディーです。人と比べてその大きさがわかります。
隣に見えるのは、仏典を保管している「プラ・モンドップ」です。下から見上げる形になり、なかなか全体がカメラに収まりません。細部まで施された装飾や、周囲に配置された仏像たちもとても美しいです。
プラ・モンドップ周囲の像
その隣には、アンコールワットの模型があります。これは、アンコール・ワットを観たラーマ4世が、その感動を国民にも伝えたいと作らせたものだそうです。私は、この時点ではアンコール・ワットを見ていませんが、翌日にその気持ちに納得することになりました。
さらにその隣りのプラサート・プラ・テーピドーンには、歴代王が祀られています。クメール式の塔が特徴です。周囲に配置されているプラ・スワンナ・テェーディは、猿神が支えています。
最後に本堂です。ここには、タイの国宝であるエメラルド仏陀が祀られています。エメラルドではなく翡翠で出来ていますが、本堂内は撮影禁止なので写真はありません。15世紀に作られてチェンマイに安置されていましたが、ラオスのビエンチャンに渡り、18世紀にタイがラオスを攻めた際に取り戻して国宝にしたということです。タイは大乗仏教なので、このエメラルド仏陀は国王よりも高いところに安置されており、年に3回国王自らがその衣装を取り替えるそうです。
王宮:
ワット・プラケオに隣接して王宮があります。当然ですが、実際に王室が住んでいる王宮は公開されておらず、警備隊に厳重に警護されていました。公開されているのは、過去の王が建立して住んでいた宮殿になります。
宮殿そばの休憩所。王が直射日光を避けるためのものだそうです。
チャクリー・マハー・プラサート宮殿は、ラーマ5世が建立し1882年に完成しました。イギリス人建築家の手によるものでビクトリア様式ですが、国王の指示で当初の設計を変更して、屋根部分はタイ様式になったそうです。
その隣にあるドゥシット・マハー・プラサート宮殿は、1789年にラーマ1世によって建立された宮殿です。5層の屋根が非常に美しい建物です。