実は杭州にも行ってきた
このあいだ西安のエントリを書いたばかりですが、実は中秋節にも3連休を利用して、上海・杭州を見てきました。上海については、今更自分が書かなくてもいいかと思うので、杭州について書いておきます。
wikipediaによれば、
杭州市(こうしゅうし)は中華人民共和国浙江省の省都(副省級市)。浙江省の省人民政府の所在地。中国八大古都の一であり、国家歴史文化名城に指定されている。
隋代以降、江南運河の終着点として経済文化が発達し、「天に天堂あり、地に蘇杭あり」と謳われ
市中心部の西には西湖という湖があり、国の内外より多くの観光客が訪れる。
とあります。市の東南部を流れる銭塘江の海運が発展し、特に北宋・南宋時代に繁栄しました。古くは唐代の白居易、北宋の蘇東坡と歴史に名をとどめる文学者が官吏として赴任したことでも知られています。元時代にはマルコ・ポーロが『東方見聞録』にも記しているそうです。
杭州は上海から和諧号(新幹線)で1~2時間の位置にありますが、観光だけでなく多くの産業が発展しています。最近有名なところでは、アリババとタオバオの本社があります。
今回は旅行なので、純粋に西湖を中心にまわり、歴史と豊かな自然を堪能しましたので、以下に紹介します。
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8:00発の杭州行き和諧号のチケットを何とか手に入れた私は、迷わず上海南駅に向かいましたが、電光掲示板に列車番号がありません。駅員に聞くと、この列車は上海駅出発というではないですか。あと25分しか無いのに!
と凍っていては杭州にいけなくなるので、タクシーに飛び乗り、「20分で行ってくれ!」と運転手に伝えると嬉嬉として飛ばす飛ばす。ついでにメータもあがるあがる、通常は30元でいける距離に100元かかりました。絶対におかしいんですが、追及している余裕もなく、間に合ったので良しとします。
で、この上海駅から出ている和諧号は、遅い。時速350km出せるはずなのに、160kmで走り、杭州まで二時間かかりました。
上海から杭州に行かれる方はご注意ください。
杭州駅について、まず五元で地図を買いました。観光ツアーの勧誘がものすごく、観光地であることを感じさせます。私は時間の束縛がきらいなので、迷わずタクシーに乗ってとりあえず西湖のほとりへ出ました。
ここで遊覧船に乗って、湖の中に浮かぶ三潭印月に向かいます。
三潭印月は、唐時代に白居易が湖底の泥をさらって作った人工の島です。島というよりは、湖に浮かぶ庭園と言った方が良く、島には庭園を楽しむための建物が作られています。今では湖上の土産物店となっていますが。
三潭印月からには、湖岸の船着場から船がきます。逆に、ここから湖岸のいろんな船着場へ行くことができます。私は船に乗った場所の丁度反対側にある、中山公園で船をおりて、ここを散策しました。そのあとは、10人乗りの小さなバスに乗って断橋を渡り、移動して昼食を取りました。
昼食のあとは、地図を見るとなんとか洞がたくさん集まっていたので、これを観に行きました。どうやら、山間の洞穴を利用して仏教施設を作っていたようです。
このあとは三潭印月から見えた「雷峰塔」を見に行きました。この雷峰塔は、10世紀に建立されましたが、1924年に倒壊してしまい、その後2002年に瓦礫の上に再構築されたそうです。まあ、観光用ですね。
塔に登ると、西湖の周りが実によく見えます。北東部に杭州市街が広がり、あとの三方は自然豊かな山で囲まれています。平日は街で仕事をして、週末は豊かな自然と歴史の中でリフレッシュすることができる理想的な環境ですね。
この日は小雨が混じる天気だったのですが、山水画のような風景にり、西湖観光にはかえって良かったかもしれません。
雷峰塔には、中国人だけでなく海外からも多くの観光客が訪れていました。お土産を買ったあとは駅のそばまで移動して、夕食にしたかったんですが、タクシーがいない。仕方がないので、バスを待って、繁華街まで移動して夕食を取りました。トンポーローは、杭州で発明された料理だそうで、迷わず食しました。
帰りの和諧号まで少し時間があり、ずいぶん歩いて足が疲れたので、駅前のビルで見つけた足浴、つまり足マッサージを受けて時間を潰しました。45分のマッサージでしたが、足の疲れはずいぶん取れました。旅行者目当てなのでしょう、駅前ではこうした足浴を多数見かけました。
和諧号に乗ったあとはすっかり寝てしまい、気がついたら上海についていました。朝8時に出発し、23時の戻りという強行軍でしたが、満足できる旅でした。
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