富士山に登ってきました(3) ~ 登頂成功まで
【八合目から頂上まで】
0:30出発だったので0時に起きるつもりでしたが、E君に23:45に起こされ、ヘッドランプの灯りを頼りに出発準備をしました。とても狭いので、5分で終わる作業が15分かかりました。
山小屋の外に出ると結構寒く、おそらく零下2~3度だったと思いますが、そこは防寒具をしっかり着込んで対応しているので問題ありません。少しでも仮眠を取れたのと、高地に体が慣れたのか、酸素不足で呼吸が苦しい感じはなくなっていました。
0:30ちょうどにガイドさんとともに出発しましたが、日の出の予想時間は4:20ごろということで、標高差370mを3時間半で昇りきらないとなりません。手元のパンフレットには80分と書いてあるのですが、どうも登山口が渋滞するため、なかなか前に進めないということでした。
そのため登山道を途中で諦め、砂地の別ルートで登ることになりました。こちらはこちらで整備されているので危険はないのですが、砂地なので上手に登らないと疲れます。どうしても滑るので、呼吸を整えつつ一歩を小さくしてゆっくり進んでいきました。ペースは、10分歩いて3分休む、の繰り返しでしたので、苦しいながらも前日の八合目すぎよりは楽な行程でした。ガイドさんの歩みは一歩が小さくゆっくりで、あまり負担がかからない登り方で、その後ろについていたE君は、真似してからずいぶん楽になったと言っていました。
3時半頃になると地平線の方が少しずつ白み始めて、夜明けが近いことを知らせてくれました。頂上はまだ見えませんでしたが、あと30分ほどで頂上かと思うと気力が湧いてきて着実に登って行きました。
4時頃、頂上にある久須志神社の鳥居に辿りつきました。富士山の最高点は剣が峰という場所ですが、火口をめぐる「お鉢巡り」90分を追加しないとたどり着けないため、われわれはここで登山終了とし、登頂成功をお互いに讃え合いました。
雲が出ているため日の出は少し遅くなり、結局4:55ごろにご来光を見ることができました。100点の景色ではないですが、90点はつけていいでしょう。登頂しても雨でご来光が十分見られない方もいる中、一回目でこれだけの景色を見られるのは運がいい。
ご来光をiPhoneで撮って、家にいる妻宛に「登頂成功!」のメールを送りました。
なお、頂上では携帯3キャリアともつながりました(各人、使っているキャリアが別々)。
日の出を経て太陽が少しずつ上に上がるにつれて、周囲の山々のも雲の合間から顔を出すようになってきました。これを眼科に見下ろせるというのは、やはり富士山頂上ならではの風景ですね。