なぜ外国人が西太后役をやるのか?
#メモだけ書いておいてアップが遅れましたが、3/27に書いたものです。
浅田次郎原作の「蒼穹の昴」が日本でもNHK-BSで放送されていますが、中国でも先行して北京電視台(TV)で連続ドラマとして放送されています。
蒼穹の昴は、清朝末期の王朝を舞台にした、事実と創作を混ぜ合わせた小説です。
清朝末期と言えば、阿片戦争、清仏戦争、日清戦争など列強の侵略で衰退するなかで、皇帝の母親として権力を握りつづけた西太后が有名です。
このドラマは日中共同制作と言うことになっており、西太后を田中裕子が演じているほか、NHKドラマで大活躍の小澤征悦も出ています。
原作が日本人であり日中共同制作であることを考慮しても、当時の最高権力者であった西太后を、なぜ日本人女優が演じるのか少々不思議に感じていました。
中国のブログでも、同様に「歴史上の中国皇族の役を、なぜ日本人が演じるのか?」という意見が見られましたが、
・昔のNHK朝ドラである「おしん」主演であった田中裕子の演技力を評価しての
ことではないか
という好意的な意見で議論は収まっていました。
「おしん」は中国だけでなく、東南アジア各国で翻訳され、長期にわたって放送されています。中国でも、1年ほど前に再放映していた記憶があります。ちなみに、「おしん」は中国では「阿信」と書きます。
ところで、「蒼穹の昴」ですが、数年前に文庫版が出たときに買って読みましたが、内容をほとんど忘れてしまいました。家には残っていましたので、あらためて読んでみようと思います。