マレーシア編 〜 マラッカ(1)
KL滞在二日目は、バスで2時間ほどでいける、世界遺産であるマラッカを観光してきました。
バスでマラッカへ:
朝食をとってから9時過ぎにホテルを出て、ブキッ・ジャリルの長距離バス・ターミナルに向かいました。モノレールをHangTuah駅でアンパン線に乗り換えてあとは一本のはずでした。
アンパン線は、途中で2方向に別れるのですが、間違えて別方向の路線に乗ってしまい、途中で引き返して乗り換えるはめになりました。同じ間違いをしたKLの若者がいて、彼と途中までいろいろ話ができました。これも旅の面白いところです。
無事にブキッ・ジャリル駅につき、5分ほど歩くとバス・ターミナルに着きます。入口のそばから客引きが来て、怪しいと思いながら付いて行くと、いろんなバス会社が寄り集まってバスの運行が成り立っていることがわかりました。数社が独占するのではなく、十数社が行き先と時間帯を分担して、全体でバス路線が成り立っています。
マラッカまでのバス運賃は、RM12.20で各社共通です。結局、先程の客引きについていったおかげで、一番早いバスに乗ることができました。
11時前に出発して高速道路をひた走り、マラッカ・セントラル駅に到着したのが13時過ぎでしたので、ほぼ2時間の旅ですね。
ここから観光地であるオランダ広場に行くには、さらにローカルバスに乗らねばなりません。お腹がすいていましたが、ここはこらえて、まずはバスに乗りました。少々クセはあるものの、英語が通じるのでいろいろ楽です。
オランダ広場 (Dutch Square):
ローカルバスに乗り、マコタ・プラザというショッピングモールそばで降りました。そこから暑い中を20分ほど歩いて、オランダ広場に到着です。
マラッカを最初に統治したのはポルトガルですが、これを奪い取ったオランダ進めた市街地が残っているのでこの名前が付いているようです。しかし、広場の中心に立っているモニュメントには「勝利をイギリス女王に捧げます」というレリーフが入っていました。
チャイナ・タウン:
オランダ広場から見て、マラッカ川の対岸がチャイナタウンです。ちょうど春節明けなので、懐かしい「新年快楽(新年おめでとう)」という見出しが見て取れます。
海南鶏飯団(海南の鶏肉おにぎり)というのが名物らしく、あちこちのお店でやっていましたので、ランチを取りました。おにぎりといっても一口大のもち米の団子です。あっさりしていて、美味しかったですね。もう少し食べればよかったかな。中国語で注文すると、普通に中国語で返事をしてくれました。
マラッカは、そもそも明の時代から交流があって華人が住みつき始めたそうですが、本格的に移住して現地化したのは19世紀後半です。この地を支配したイギリスが、アヘン戦争で配下においた清帝国からスズとゴムの生産労働力として華人を連れてきたためです。同じことがインド人にもいえます。現在のマレーシアが多民族国家となったのは、イギリス帝国主義が原因だったわけですね。