大連版「笑顔の行方」
ドリカムの歌で「笑顔の行方」という歌がありました。
好きな人を思いながら、より素直な気持ちを表現できるように、自分を勇気づける歌だったと記憶しています。
素直に笑ったり、挨拶をすることについて、大連での生活で感じたことを書いてみます。
よく、日本人・中国人・韓国人の見分け方として、目を合わせてみればわかるといわれます。
- 日本人: 目をそらす
- 韓国人: にらむ
- 中国人: にっこり笑う
たしかに日本人は目をそらしますね。韓国には行ったことがないので実際どうなのかはわかりません。
さて中国人、というか大連の人たちですが、にっこり笑う人が多いです。でも、都市化が進んだためか、マンションやスーパーでは目をそらす人もふえました。会社の社員や知り合いは、気心が知れているので、目が合えばにっこりが返ってきます。
以前は、タクシーや商店の店員のマナーの悪さが有名でした。挨拶しない、おつりを投げてよこす、などなど。
いまでもそういう人はいるんですが、この3年間でも減ってきて、いい意味で愛想良くする習慣が浸透していると感じます。特に、教育の行き届いた飲食店や商店では、かならず「歓迎光臨(いらっしゃいませ)」「慢走(お気をつけて)」と言ってくれます。
日本人はサービスされることになれているので、自分が客だと思うと、タクシー運転手や店員が先に挨拶するモノと思うかもしれません。でも、何も言わないと、向こうも何も言わないんです。
逆にこちらから「謝謝(ありがとう)」をいえば、どんな無愛想な運転手や店員でも、たいていは「不客知、再見(どういたしまして、またね)」と返ってきます。さらに、こちらがにっこりしていると、向こうもたいていにっこり返してくれます。
これ、結構大事なことだと思ってます。中国でも地区によって違いがあると思いますが、旅行や出張で訪れる方は、日本にいるときと同じように、自分から素直に挨拶して欲しいと思います。そうすれば、相手の対応も変わり、中国に対する印象もずっと良くなると思います。
ところで、何でこんなことを書いたかというと、たまたま昨日行った高級中華料理店の案内嬢の笑顔がとびきり素敵だったからだったりします。おそらく農村の出身だと思いますが一所懸命に接客し、こちらの「好吃了(おいしかったよ)」にすてきな笑顔で応えてくれました。(オヤジ発言ですが、写真とっとけばよかったです)
大連にいらっしゃる機会のある方に、こういう小さな経験をしてもらえると、日本と中国の距離を縮める一歩になるのだと思っています。