マレーシア編 〜 マラッカ(2)
セント・ポール教会〜サンチャゴ砦:
スタダイス裏の丘を上がると、セント・ポール寺院があります。
1521年にポルトガルによって建てられた教会で、その昔イエズス会のアジア布教の拠点だったそうです。オランダとの戦争で屋根は落ちて朽ちていますが、イギリスが支配した時期に整理されていまの形になっています。
ここからはマラッカの街並みが良く見えます。この丘が、街の中心として政治・軍事の中心だったのがわかります。
ここから東側に降りると、サンチャゴ砦があります。ポルトガル軍がオランダ軍との戦いに備えて作ったものだそうです。当時はこの程度の砦で戦える程度の火力だったんですよね。
丘を降りてサンチャゴ砦を過ぎると、左手にはマラッカ・スルタン・パレスがあります。ここはレプリカで有料なので、私はスキップしました。
ホリデイ・イン・マラッカ:
最後にマラッカ海峡を一番そばで見たいと思い、海峡を望む海岸に張りだして立っているホリデイ・インに移動しました。
マラッカ海峡は、東南アジアの物産・資源をヨーロッパにおくるための交通の要衝であり、これが列強各国の支配を受けた理由でもあります。いまでも海峡には数多くの商船・タンカーが行き来しているのが見えました。
さて、このホリデイ・インは立地が抜群で、マラッカ海峡に沈む夕日を部屋から眺めることができるそうです。また、観光に立ち寄っただけの客に、リフレッシュに冷たいお茶を出してくれるなど、いままでの(私の)ホリデイ・インのイメージを一新するサービスの良さでした。
いつか、このホテルに泊まって、マラッカに沈む夕日を眺めてみたいものです。
KLへ:
ホリデイ・インにタクシーを呼んでもらい、マラッカ・セントラル駅まで移動し、あとは現地でバス便を探しました。少し余裕のある便を選び、開いた時間に夕食を取りました。ビール飲んで、バスで寝て帰ろうと思いましたが、さすがにイスラム教国のバスターミナルだと、ビールはおいていませんでしたね。残念。
それでも、帰りのバスではシートを倒し爆睡したので、あっという間にKLに着きました。行きと違うバンダー・タシク・セラタン駅 (Bandar Tasik Selatan) で下ろされたため、寝ぼけた頭には状況をつかめずに迷いましたが、駅員が親切に案内してくれたので、無事にアンパン線に乗ってホテルに帰りました。
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マラッカは歴史がある街で、しかも穏やかな雰囲気で好感がもてました。KLからバスで2時間と観光には微妙な距離ですが、また訪れたいと思いました。