Google Instant Previewを使ってみて~すでにイノベーションが枯渇しているのでは?

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Googleの検索結果に、ページのプレビューが表示されるようになりました。Google Instant Previewという機能です(ITmediaの記事)。
この機能は、機能の解説だけを読むと便利な気がしますが、使ってみると実にウザいと感じます。検索結果一つ一つにマウスオーバーするだけでプレビュー画像がポップアップして、検索結果の一部を覆い隠すからでしょうか。ON/OFFを切り替えられるので、私は気づいたらOFFにしています。
このプレビュー機能は、検索サービスの進化の過程で何度も試みられてきた機能です。その昔、gooやいくつかの検索サイトで、サムネイル表示機能が差別化機能として提供されていた記憶があります。
検索サービスはそろそろ15年の歴史になり、キーワードでリストを出す基本機能の改善はともかく、付加的な便利機能はあらかた試されて淘汰されていると思うのです。で、淘汰されている=ユーザはあまり喜ばない、はずのプレビュー機能を搭載したのはどういうことなのか、少し考えてみました。
まず、サービスデザインにはいろんな要素がありますから、環境が変われば過去のアイデアに再度取り組むことには、一定の価値があります。
過去に提供されたプレビュー機能の問題点を裏返してみて、Google Instantの特徴を整理してみると、次のようになります。
(1) プレビュー画像が大きいので、画面レイアウトや内容を把握しやすく、実際にそのページに行かなくても内容を予想できるので、目的のページを見つけやすい。
(2) 検索結果をマウスオーバーすると表示されるため、プレビュー画像のブラウンジング(ぱらぱらめくり)がスムースになり、目的のページを見つけやすい。
この特徴を可能としたのは、ブロードバンド環境の整備によるネットワーク帯域の拡大と、ブラウザの改良によるレンダリング性能の向上です。
これら観点では一見ユーザ体験を向上させていますが、前提となるプレビュー画像で見たいものを見つけるというところが腑に落ちません。大多数のユーザニーズとは思えないのです。
一度見たサイトを素早く見つけるためにはいいのですが、調べものをしているときに内容を把握するためには見出しのテキストを読んで、実際のページを見るしかありません。この場合は、あの大きなプレビュー画像がでてきて、検索結果を覆い隠すのは実にウザい。
ON/OFF機能がついているので、おそら半年ほど様子を見て、あまり使われないようなら機能は閉じられるものと予想します。