西安に行ってきた(5) ~城壁から街の中心部へ
5時過ぎに兵馬俑から西安駅についた頃には小雨がやみかけており、このままホテルに帰るか迷いました。
バスで寝て疲れも少々とれたことだし、城壁で囲まれた中国の古都にいるのですから、城壁に登って見ることにしました。西安駅のそばに城壁への登り口があり、ここで40元払って登りました。しかしこれが、鉄製のお粗末な急階段で、約12mの高さまでに登るので、怖い。
何とか登ると、街の様子が一望できます。西安駅前の人の波もよく見えます。きっと、唐の時代も明の時代も、城門の周りには多くの人が集まっていたのでしょう。
城壁の上は幅13mほどあり、登った時ほどは怖くありません。監視と攻撃用の隙間が等距離に配置されており、いざという時 には兵士がここから弓を射たのだと思います。
城壁内側の市街にはところどころ古い建物が残っていますが、いずれも数年のうちに取り壊されて、新しいビルにたて変わるでしょう。ビルの高さは、景観を残すために城壁の中心部にある鼓楼を越えては行けないという制限があるようです。でも、なんか越えてるよな、やっぱり。
城壁の外には高層ビルが建ち並んでいます。西部第一の都市ですから産業も集中しており、今後の内陸部への投資によりさらに高層化が進むものと予想されます。
約10分ほど歩いて安遠門(北門)にたどりつきました。城壁の北側の中央部で、ここから永寧門(南門)まで大通りが通っています。ここで、それほどきつくない石段をおりると、無事に地上におりられました。私は乗りませんでしたが、城壁の上を走るための貸し自転車もあります。時間があれば一周してみたかったなぁ。一周13Kmだそうです。
北大街を30分ほど歩くと、中心部の鼓楼に出ます。城壁内の市街は、この鼓楼を中心に南北と東西に大通りがあります。鼓楼の一区画隣には钟楼があり、鼓楼と合わせて時報となる鐘を鳴らしていたそうです。
この近辺はいまや一大ショッピング街となっており、日本で言えばさしずめ銀座にあたるでしょうか。StarbacksやHagen-Datzも大人気です。近代的なビル街の中に、1000年以上前の建築物が存在しているのは不思議な感覚ですが、うまく融合させていると感じました。