重度障害者の日常を支える重度訪問介護制度は、外出を伴う経済活動で使えない問題について
今回、ALS患者の舩後さんと脳性麻痺の木村さんが、重度障害者として参議院議員に当選しました。24時間介助が必要な重度障害者が国会で仕事をするためには、国会側にも様々な 対応が必要であり、それに対して様々な意見が出ています。
様々な立場の方がさまざまなご意見を発信しているので、重度障害者の立場から論点を整理してみたいと思います。
ちなみに私は、舩後さんと同じALS患者です。すでに最重度の障害者で、文中に説明している重度訪問介護制度を活用する当事者です。
目次
- こうした対応の根拠は障害者総合支援法
- 重度訪問介護、ほか介護サービスの規定
- 厚生労働省令で「経済活動にかかる外出時はヘルパー支給はできない」と規定
- 重度障害者にとって何が理不尽と感じるのか?
- 自己負担または雇用主負担の是非
- 舩後さん・木村さんのヘルパー費用をどこが出すか問題
- おわりに