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ALS患者高野元の日常と思考と回想

海外で活躍できる人の条件

   

はじめに

※以前、qixilというQ&Aサイトに投稿した内容を加筆修正しました。
※※ ライティング師匠のアドバイスで、文体を整えました。

私は10年ほど前にシリコンバレー生活&事業開発の経験と、数年前に中国大連で生活しつつの会社経営という経験を中心に、旅行を含めると16カ国ほどの滞在経験があります。その経験の範囲ではありますが、「海外で活躍できる人の条件」について書いておきます。

将来海外に出てみたいと考えているならば、是非一読して自分の頭で咀嚼してみて欲しいです。なお、ここに書いたことは、日本国内で生活するにあたっても大事なことであるのは言うまでもありません。

思考の柔軟性

国によって程度の差はありますが、海外では日本では無意識のうちに享受できていた暗黙のルールや基準が通用しないことが多いですね。

目の前で起こっている現実をありのままに受け入れて、なぜそうなっているのか、ではどうしたらいいのか、を自分の頭で考える『思考の柔軟性』が何より重要になります。

たとえば、中国では支払いのお釣りを丁寧に渡してくれることはあまりありません。ひどい場合は放り投げられることもあります。正直なところ、最初のうちは腹立たしくて嫌な気分になりました。

こうした日本基準との差分に出会うのが日常茶飯事になると、腹を立てているヒマはなくなります。

好奇心

とはいえ、なんか日本と違うとか、なんか腹が立つ、という感情は大切にした方がいいですね。

そこから掘り下げて、そうなっていった背景を理解しにいく『好奇心』があるとなお良いです。そうすることで、現地の事情に詳しくなるだけでなく、文化的な背景も知ることができます。

 先ほどのお釣りの例で言えば、そもそも丁寧な対応を経験していないのが理由なのです。人は経験していないことは再現できません。そこから、社会全体の生活レベルに対する好奇心が湧いたら、ぜひ調べて見てください。

友だちを作る

現地の事情を知りたいという好奇心は、たいていは友達を増やしたい・どうやったら友だちになれるか、という行動に結びつきます。腹を割って相手に飛び込む、『勇気・素直さ・愛嬌』があると、相手も積極的に交流してくれます。

別に、そのあとに長く続く友達になる必要はありません。その場で楽しく感情の交換をするのが友達作りの第一歩であることは、日本国内でも同じことですね。

またまたお釣りの例だが、にっこり笑って受け取ると、10人に一人くらいはなにか話しかけてくれます。こうしてきっかけを作ればいいのです。

なお、語学はできないよりできたほうがいいですね。片言でも言葉ができる方が、友人が早くできます。

一定の自己主張は必要

たいていの国では、権利は主張しないと手に入らないので、『自己主張して権利を獲得する』姿勢も大切になります。別に喧嘩を売るのではなく、自分が何をしたいのかしつこく言い続けるということです。

自己主張にもフォーマットがあるので、『論理的思考と一貫性のある発言』を意識したほうが良いです。アメリカは当然のこととして、中国でもこれができると周囲の信頼を得やすかったですね。

おとなしい性格だと自己主張にも限界があるかもしれません。でも論理的思考であれば訓練である程度改善できます。いろんな国で、1回目は門前払いでも、繰り返し説明して3回目で理解してもらえるという経験をしました。

まとめ

海外で活躍するためには、まずは言葉が多少通じなくてもめげないだけの、『しつこさ・ずぶとさ・おおらかさ』が大切と考えます。語学や社会に対する理解は、後からついてきます。

日本は本当に生活しやすいし、いろんな権利が何もしなくても付いてきます。そんな国はほかにはありません。

逆に、日本を基準に世界を見ると、ものすごく狭い視野で世界を見ていることになってしまいます。機会を作って、どんどん海外に行って見てきて欲しいものです。

 - 父からの手紙