[読書] 企業変革力
いまさらながら、コッター教授の企業変革力を読んでいる。
変革の8ステップは、自身の経験に照らし合わせてみても、非常によく分かる。
これは、従来型組織で新規事業を立ちあげた時の経験と一致しているのだ。
うまく行かなかった時は、たいていビジョンが曖昧で迷走したり、短期的成果が出ずに組織的サポートが得られなくなってフェードアウトしていく。
うまくいった時ときは、ビジョンが明確でメンバひとりひとりが早期に自立し、短期で成果が出るので、周囲が自然に巻き込まれて、正のスパイラルに入る。
重要なのは、リーダーシップとマネジメントは異なり、変革や新規事業にはリーダーシップのほうが大切ということ。
リーダーシップに自信がない組織や、責任を回避したいリーダーは、マネジメントばかりやって、自覚のあるなしによらず、変革のプレッシャーから逃げようとする力がはたらくことも少なからず経験してきた。
経営学者の本を読むといつも思うのは、自分がこうした局面に立っていた時、ここまで細かく自分の行動を分析できていなかったのではないかということだ。目につきやすい局所解にこだわりすぎて全体をうまく動かせなかったり、あるいは複数の重要な意思決定をしたことで結果として全体がうまく動いたり。
こういう知見をわかりやすく伝えたいし、まだまだ自分の活動にも活かしたい。