みんなのクール・ジャパンFS第3回を開催しました

フューチャーセッション

今年に入ってから継続的に開催してきたフューチャーセッションですが、3/12に第3回めのセッションを行いました。

今回はこれまでの趣向を変えて、外部講師による揺さぶり・刺激をもらってからセッションに入るという構成にしてみました。

お呼びした講師は「プロギャンブラーのぶき」さんこと新井乃武喜さんです。のぶきさんは、大学卒業後の15年間で世界82ヶ国をまわり、プロギャンブラーという名の通りギャンブルの稼ぎのみで生計を立て、なにかに縛られることなく自由に生きて来た方です。

東日本大震災を機に帰国し、ボランティア活動を精力的に行ってきたとのことです。現在は、閉塞感を感じてしまう人が多い日本の現状を少しでも変えたいと思い、世界での経験を活かし講演会活動をされています。のぶきさんの詳しい情報はFBをご参照下さい。
そんな『のぶきさん』に、世界の各都市とカジノを渡り歩いた経験を語っていただきました。後半に繋げるために、びっくりしたこと不安・不満を感じたことを中心に構成してもらいました。

訪れた都市の日常や国民性を比較する方法として、

  • トイレがどの程度きれいか
  • 両替手数料がリーズナブルかどうか
  • 電車の正確さの程度
  • 交通マナーの良さの程度
  • マクドナルドの商売環境
  • 治安の良さの程度

といった指標を説明しつつ、各都市でどのような状態になっているかを紹介してくださいました。
詳細に興味がある方は、Youtubeに当日の講演がアップされているので御覧下さい。

なお、聞きようによってはネガティブなトークに聞こえるかもしれませんが、のぶきさんはとてもポジティブ思考な方です。自分の頭で考えぬくことでギャンブルの世界を生き抜いてきただけでなく、相手の期待にいかに応えるかを大切にしてくださいます。

なにごとも一つのことを極めた方の発言は重みがありますし、世界を回った体験を含めてポジティブなのぶきさんを感じられる機会をあらためて持ちたいと思っています。

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さて、講演会の後に続くフューチャーセッションですが、 当日の進行詳細は、フューチャーセッションのポータルサイトである ourfutures に掲載しています。

今回のテーマは、「世界を歩く視点から見た日本の良さはなんだろうか?」として、チームごとにアイデア出しをしたので、その結果を下記に掲載しておきます。

見出しはチームが検討したテーマで、リストは各チームが実行したいアイデアのトップ5になっています。

◯ 和の心・体験ツアー

  • 一気に一箇所で輪を体験できるフェス/場を作る (4)
  • そば打ち体験
  • おすもうさんと相撲取り体験
  • こたつに入って鍋をつくる
  • 自分の名前を当て字で習字で書く (1)

みんクル第3回10
◯ 日本の新旧を世界に売り込もう!

  • カスタマーサービススピリットを売り込もー
  • ラーメン・カレー・牛丼を売り込もー (3)
  • 入浴剤を輸出 (1)
  • 日本の小学校のマナー作法を売り込む (1)
  • 電車の時間軸のシステムを売り込もー

みんクル第3回11
◯おらが町ツアー

  • マッチングコース (3)
  • 体験コース (3)
  • 夜の飲み遊びコース (3)
  • 日用品買い物コース (1)

みんクル第3回12
◯ まっちんぐつあ〜

  • ソーシャルメディアを活用
  • 言葉の壁を取っ払える
  • インタレストグラフマッチング (4)
  • 残念な想い出を作らせない (1)
  • 多様性や気付き

みんクル第3回13◯ あふれ出る愛

  • ダンスで掃除体操 (2)
  • お掃除ダンスチームで世界を回る
  • セクシーぼうずインストラクター
  • ECOH PEOPLEを大事にする
  • NVCやる! (1)
    ※ NVC: Non-Violent Communication 非暴力で共感にもとづくコミュニケーション

みんクル第3回14

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これで予定していた3回のフューチャーセッションを終えました。

やはり短時間で多数のアイデアが発生し、そこから選ばれたアイデアがスケッチや文章といった具体的な形になることに、そのパワーに感心することしきりです。もちろん、これはファシリテーターの能力ではなくて、参加してくださったみなさんの想いや感性が素晴らしかったことによると思うのです。

この3回のセッションを通じてわかったのは、

  • アイデアを出しまとめるには非常に強力な手法
  • 短時間で成果が出ることに対して、参加者の満足度は高い
  • しかし、行動につなげて継続的な活動にする仕掛けが必要

ということです。

私は仲間と一緒に「自分たちの身の回りにあるクール・ジャパンを形にして、これから海外に開かれていくであろう日本の形に影響を与えたい」と考えています。アイデアを継続的に生み出すことは、なんとなく形が見えてきたので、これからは具体的な行動を起こし、継続的に活動するチームを生み出せるかどうか、試行錯誤を始めたいと考えています。

あらためて、これまで参加してくださったみなさんに感謝するとともに、更に多くの人たちに参加していただけるように精進していきます。