BIGLOBEがRingReefをリリースしました

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NECビッグローブが、RingReefなるコミュニケーションサービスをリリースしました。

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このサービスの企画とプロジェクト運営を支援させていただいたので、少しでも多くの人に興味を持っていただくべくご紹介します。

RingReefとは?

グループでのメッセージ交換機能をベースとした、グループ・メッセージング・サービス(GMS)です。もちろん一対一のやりとりも出来ますが、グループ(”Reef”と呼びます)をどんどん作って管理できます。

 

Facebook・twitter・mixiのアカウントがあればログイン認証できます。ほとんどのユーザは、このどれかのアカウントを持っていると思うので、面倒なユーザ登録に煩わされません。

特徴的なのはグループ作成機能です。下記イメージにあるように、近くにいるメンバが一斉にタップするだけで、これらのメンバーのリストができあがりグループを作れます。忘年会や同窓会など、仲間が集まったときにすごく便利です。

また、各メンバが写真投稿できるのですが、グループのアルバムができあがるので、素敵な写真やオモシロ写真の共有が簡単に出来ます。

iPhoneアプリなので、メッセージが来るとプッシュ通知されてすぐに気づくことができます。AndroidアプリとPC-Web版も同時リリースなので、Androidユーザにも薦められるのと、会社でPCを使用しているときでもすぐに応答できるのが嬉しいところです。こんな紹介ビデオも用意されています(英語です)。

 

BIGLOBEがやる意義は?

GMSは今年の前半に大いに盛り上がり、beluga(Facebookが買収)、GroupMe(Skypeが買収)を代表格として、国内でもナカマップやLINEが話題を呼んでいます。また、iOS5で導入されたiMessageもこのカテゴリのアプリケーションですね。belugaは期待されましたが、FB買収後のサービス品質の低下を残念に思っていました。

この手のアプリをベンチャー企業のアイデア勝負の一つと捉えると、大手ISPがサービスの1つとして取り組まなくてもいいんじゃない?と思うかもしれません。

着目すべきなのは、スマートフォンの普及でコミュニケーション手段が変化しているという点です。ネットの普及により電話からメールへシフトし、スマフォの普及でメールがメッセージへとシフトしています。これはtwitterやFacebookの普及と無関係ではないでしょう。

さらに、PC・スマフォ・タブレットと、利用シーンに応じてマルチデバイスを使い分けるのが当たり前になると、どれかひとつのデバイスに特化したコミュニケーション手段は不便です。

というわけでこれからコミュニケーションのインフラになるサービスを、一定の体力を持つ事業者が手がける意味は大きいと思うのです。

今後の成長の鍵と期待

この手のサービスは、ユニクロのベーシックな服と同じで、みんなが便利に使いながら利用シーンをアレンジして楽しめるようにできるかが鍵だと思います。

ユニクロがヒートテックを出したように、あるいはDIMEタイアップ・ビジネスバッグを出したように、ある特定のニーズを拾いつつ、それを共通するベーシックな機能として整備していくこと。いろんなニーズが出てくるはずですから、これらを本質的なものだけに絞り込んでサービス強化していけるかが一つのチャレンジになるでしょう。

また、小さなニーズをたくさん拾っては本質は何か?を探りつづけるためには、限られた時間でできるだけ多くの試行錯誤をしないといけません。

大企業にあって、こうしたスタートアップ企業的なマインドでサービス開発ができるのか? サービス開発に関わる皆さんのがんばりに大いに期待したいと思います。