北京に行ってきた(3) 〜 天壇
天壇へ:
昨日の不完全燃焼の気持ちを払拭すべく、今日は天壇と頤和園に向かいます。どちらも地下鉄で行くことができるので、マイペースで行けます。
まずは、地下鉄5号線に乗って「天壇東門駅」に向かいました。例にもれず大きな公園となっており、入場料45元を支払って中に入ります。
天壇は、明と清の皇帝が五穀豊穣を願って祭祀を行った場所で、現存する中国最大の祭祀建造物です。1998年に「北京の皇帝の廟壇」として世界遺産に認定されています。
祈年殿:
いくつかの施設があるのですが、最も有名なのはこの祈年殿でしょう。私もなんどか写真を見るにつけて、この美しい建造物を見たいと思ってきました。奈良の法隆寺と同様に、全く釘を使わずに立てられている木造建築です。この祈念殿にて、皇帝は一年の五穀豊穣を祈ったそうです。
円形の屋根が3段に重なっている様子は、なんだか宇宙に連なっているように見えます。宇宙ロケットを連想するからでしょうか。
また、屋根に使われている瑠璃色がとても美しいです。北京オリンピックを前にした2005年に修復が行われていたこともあって、瑠璃色のほか緑・赤といった色彩が鮮やかでした。
皇穹宇:
祈念殿から参拝道を少し歩くと、皇帝の先祖を祭ったと言われる皇穹宇があります。こちらも美しい木造建築です。
圜丘壇:
さらに南に行くと、圜丘壇にでます。ここは皇帝が天に祈りを捧げる祭壇であり、中心の天心石のうえで声を出すと周囲に反響するそうです。皇帝の権威を演出する劇場とも言えますね。
陶然亭駅へ:
天壇公園を西門から抜け、30分ほど歩いて「陶然亭駅」に向かいました。途中で昼食をとったのですが、「辛いの大丈夫か?」と聞かれたのにOKしてしまい、ヒーヒー言いながら食べるはめになりました。
この陶然亭駅は、古い庭園の周りに比較的新しいマンションが立ち並んでいます。この駅から地下鉄13号線に乗ると、中関村を経て頤和園の先まで通じています。ハイテク産業で高給を取る若者が、このエリアでマンションを買うのだと思います。