鎌倉ツアー『患者へのサポートに関するお願い』

コミュニティ活動

鎌倉ツアーでは、患者・関係者と介助経験がほとんどない健常者の組み合わせになるので、最低限のガイドが必要と考えました。

下記の内容で文書を配布したので、紹介します。

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本日はご参加いただきありがとうございます。

ご覧の通り、このエリアは道も狭く段差もあり、適宜車いすの移動や荷物持ちにサポートが必要になります。サポートを受ける方もするほうも心配だと思うので、注意点を書き出してみましたので、ご一読ください。

サポートする側の心構え

今回参加している患者さんは、あらゆる介護・介助を引き受けるご家族・ヘルパーさんが一緒についています。患者の安心は、長い介護経験からくる信頼関係の上に築かれます。なので、ご家族・ヘルパーの指示に従って行動してください。状況により、丁寧な応答ができない時があることは覚えておいてください。

サポートされる側の心構え

参加者の中には、神経難病患者にほとんど接したこともない方もいらっしゃいますが、何かしてみたいと考えて参加してくださる方ばかりです。是非、そのボランティア精神と好奇心に応えてあげてください。時には失礼と感じることもあるかもしれませんが、それも伝えてあげてください。今後の関係づくりに役立ちます。

車椅子サポートの注意点

  • 狭い道、混雑した道を通るときは、車いすの通り道を確保するために、1-2名の誘導係(露払い)を置いて、「車いす通りまーす」と周りに知らせてください。人は腰から下は見ていないので、目の前に来るまで車いすを認識しません。認識すれば、必ずよけてくれます。
  • 患者は体全体の筋肉が弱っているので振動(段差など)に弱く、特に首に負担がかかります。振動を減らすために車椅子の前に男性2人が付き(できたら後方も)、段差や石畳のようなところでは少しタイヤを持ち上げてあげるとよいです。詳しくは、付き添いのご家族・ヘルパーの指示に従ってください。
  • 患者の体に負担がかかるので、急停車・急発進はしないでください。
  • 車いすは、人とあわせて80キロ~100キロになるので、腰を痛めないように注意してください。
  • 車椅子にはいろいろな付属品がついていますが、簡単に外れます。必ず、本体のフレームかどうか確認して持つようにしてください。
  • 車椅子にはブレーキとは別にリクライニングのレバーがあるので注意してください。
  • 車椅子を停めるときは必ずタイヤにストッパーをかけてください。
  • 歩道と車道の段差があるところでは、車道側に脱輪することがないように誰かが車道側で必ずサポートしてください。
  • 下り坂を降りるときは車椅子を坂の上に向けてバックして降りるようにしてください。
  • 患者が喋れない時は、顔が見える位置に観察係をおいて表情をみて、不快な状況でないか観察してください。対応に不安があるときは、付き添いのご家族・ヘルパーと相談してください。

以上です。楽しいツアーにいたしましょう。